書評 村上春樹「回転木馬のデッド・ヒート」(講談社文庫)②

村上春樹の初期の短編小説集。

今回はそのなかの「ハンティング・ナイフ」という作品について。

語り手である「僕」は夫婦で海辺のコテージに泊まりにきていて、近くには米軍基地があるようです。

コテージは4部屋あり、隣には親子づれ(60くらいの母親と28、9の息子)が泊まっている。

息子は車椅子に座っている。

最後のほうで、夜中に「僕」がコテージの外に出ると、その車椅子の青年と出くわします。

そこでの会話がこの作品のなかで一番印象的でした。

青年は家族のことを話したあと、「見ていただきナイフがある」と言ってナイフを出します。

ナイフが象徴していることは何なのか?

それは読み手がそれぞれ考えることなのかもしれません。

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この記事を書いた人

はじめまして。会社をセミリタイアし、現在第二の人生を模索中です。読書と日常生活について投稿していきたいと思います。

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