
著者は宗教学者、評論家。現在94歳。
この本はブッダの生き方を参考にしながら、どう老いを迎えるかが書かれています。
普通の人が釈迦のように悟りを開くことはなかなか難しい。それでもブッダの生き方を参考にして老いを生きることはできないか?そんなことがテーマになっています。
著者が注目するのはまず「歩く」ということです。
釈迦は現代人と異なり、歩くということが生活のうえで重要な役割をしめていたと。
これは本当にそうだと思います。現代人は本当に歩かない。
だから修行としての四国遍路が注目されたりする。昔は歩くことしかできなかったのに、いまは何十キロ歩いたことがそれだけで注目される。そういう時代です。
釈迦は歩いて瞑想し、また歩いて瞑想する。それを繰り返す。
歩くことが修行なわけです。
他にも「生・老・病・死」について参考になることが、たくさん書かれています。